相続の発生からの流れを大まかにご説明いたします。大切な方が亡くなることにより、相続が開始します。相続の開始は突然やってくるのです。
亡くなった直後は通夜、葬儀・告別式など、あわただしく日々が過ぎていきます。
そんな中で相続の手続きもしなければなりません。なかなかそんな気分にならない方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら相続手続きには厳格に期限が定められているものが多く、早めに行動しておかないと思わぬところで損害を被ることがあります。
思った以上に相続の手続きには時間が取られることがあります。初めてで何もわからないということもあるでしょう。何かわからないことがございましたら初回無料ですのでまずはお電話ください。
遺産相続手続きの流れ
相続開始から手続きの終了までご説明いたします。
相続スタート
大切な方が亡くなることにより、相続がスタートします。相続手続きには期限のあるものもあります。全体の流れを把握してなるべく早めに動いていくことが必要となってくるのです。
相続の悩みや不安、1人で抱え込まずに、そんなときは専門家へ相談してみることも検討していきましょう。いずれにしてもできるだけすみやかな行動が大切になってきます。
遺言書を探す
亡くなった方が遺言書を残しているかどうか、くまなく探していきましょう。
遺言書は相続手続きを行う上で非常に重要なものです。
これがあるのとないのとでは、相続手続きが変わってくることがあります。
亡くなった方がこっそり遺言を残しているかもしれません。念を入れて確認していきましょう。
相続人の捜索
誰が相続人になるのかを調べていきましょう。
戸籍などを調べて正確な相続人は誰なのかをさかのぼってみていきます。前妻の子供や昔養子縁組した養子なども相続人になってくるからです。
このような人たちにも遺産相続の権利があるので、そういった人たちがいないかどうか相続人を確定していきます。
相続財産調査
相続する財産がどれなのか、どのようなものなのかということも調べていきます。
ここで注意していただきたいのが、借金などのマイナス財産も相続財産の中に含まれるということです。
黙っていたらマイナス財産もそのまま受け継いでしまいます。
そういったことを確かめるためにも、相続財産の額や有無を調べていくことは非常に重要な手続きになります。
相続を放棄する
相続財産を調査した結果、あまりにも借金などマイナスの財産が多い場合、相続放棄という手続きをとっていくことも検討していきましょう。
相続放棄は「3カ月以内」にしなければならないという期限があります。
相続するのか放棄するのか、すみやかに確認・検討をしていきましょう。
遺産分割協議をする
遺産を誰がどれだけ受け継ぐのか、相続人みんなで話し合います。その後に、この話し合いの内容を遺産分割協議書を作成して残していきます。
遺産分割協議は基本的には相続人全員で行う必要があり、全員の合意が必要になってきます。1人でも合意しないと、協議が成立しなくなります。
相続人のことを全員知っているというのは、あまりないかもしれません。その日に初めて会ったというのもめずらしくありません。遺産が多く、相続人も多いと相続トラブルに発展してしまうケースがよくあります。
そういったことも考慮しながら、慎重に話し合いを行っていく必要があります。
銀行口座・不動産を名義変更する
遺産分割協議がまとまったら、それに基づいて財産の名義を亡くなった方から相続人へと変更していきます。
不動産以外にも、預貯金・銀行口座、車などもあります。また、証券、株式、国債などがあればそれも名義変更していきます。
所得税の準確定申告
亡くなった方の確定申告をする必要がある場合は、相続人がこの所得の申告・納税を行う必要があります。
これを準確定申告といいます。
この準確定申告にも「4カ月」といった期限がありますので、注意が必要です。
相続税を申告・納付する
相続税の非課税枠を超えてしまった場合、相続税を納付・申告していく必要があります。
この相続税も「10ヵ月」という期限があります。
遅れてしまうと、ペナルティが課せられてしまう可能性がありますので、すみやかに申告・納付を行いましょう。